相続財産を減らす
相続財産そのものを減らせば、相続税の課税金額が減少し納付額も少なくなりますので、計画的に長期のスパンで少しずつ相続税対策を行うことがポイントと思います。
具体的には次のようなものがあります。
① 生前贈与
連年贈与や相続時精算課税制度、自宅不動産の配偶者控除などを利用して生前のうちから相続人に財産を贈与することで相続時の財産を減らす方法です。ただ、相続税よりも贈与税の税率が高いので、基礎控除額110万円を超える額は慎重に行う必要があります。
② 老朽化した自宅を建て替える
建物の相続税評価額は固定資産税評価額と同じです。その分相続財産の評価額が減ります。
③ 墓地や仏壇を購入する
墓地や墓石は相続財産にならないため課税されません。しかし、本人がお亡くなりになった後に遺族が購入しても控除の対象になりません。そのため、生前に被相続人ご自身で購入した方が節税になります。
④ 遊休地にアパート等を建てる
遊休地等にアパートやマンションを建てると、自由に使える土地だった物が、「貸家建付地」となるため、土地の評価が下がります。ただ、この場合にはアパート経営という事業を行うことになり、家賃収入の低下、入居率の悪化等による経営のリスクが伴います。
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2018年4月27日